銀座グランドホテルのソムリエがセレクト。ボジョレー・ヌーヴォーの常識を超えた、夢のヌーヴォー競演。
ロマネコンティの醸造長を断った伝説の男 VS 天才醸造家マダム VS 自然派ワインの巨匠

■開催日時：2014年11月20日(木)　深夜 00：00～03：00
■料金：グラス　1,000～1,500円（税・サ込）、ボトル　7,500～10,000円（税・サ込）
■定員：30 名
■開催場所：NORTHERN TERRACE DINER TOKYO　1階カフェ
■ワインリスト：
　・ルロワ ボジョレー・ヴィラージュ プリムール (Leroy, Beaujolais-Villages Primeur [2014])
　・フィリップ・パカレ ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール (Philippe Pacalet, Beaujolais Vin de Primeur[2014])
　・マルセル・ラピエール ボジョレー・ヌーヴォー (Marcel Lapierre, Beaujolais Nouveau[2014])

フィリップ・パカレは、世界最高級ワイン「ロマネコンティ」を造っている会社DRC社から、最高の名誉である「ロマネコンティ醸造長」の就任依頼を断ったという逸話を持ちます。2000年に自らのワイナリーを設立。2001年より念願であったワインをリリース。世界のワイン関係者から注目を集めているバカレが、2003年より、「最高品質のボジョレー・ヌーヴォー」を目標に掲げ、挑戦し始めました。

フレッシュなボジョレー・ヌーヴォーの特徴を持ち合わせながら、嫌味が全くなく、上品で奥の深い洗練された仕上がり。「ヌーヴォー」(=新酒)ではなく、「ヴァン・ド・プリムール」(= 一番目のワイン)という名前を付けたのは、「新酒としてだけでなく、他のワイン同様に、時間の経過によって生まれる味わいも楽しんで欲しい」というバカレ氏の思いが込められています。

ブルゴーニュのワイン生産者のなかでも、トップブランドの名門「ネゴシアン&ドメーヌ」。1867年以来の伝統を受け継ぎ、天才醸造家のマダム・ルロワによって最高品質が守られています。ルロワ社は、ブドウを育む「土」を大切にし、畑は生態系を壊さぬように配慮され、薬効肥料のエネルギーを重視。宇宙のリズムに従って畑を管理する「ビオディナミ法」への取り組みを行っています。

品質をあげるために、有機栽培でつく られた手間暇かけてつくったブドウを惜しむことなく収穫量を徹底的に減らします。厳選されたブドウも近代的手法でなく伝統的製法により、通常のヌーヴォーとは一線を画した凝縮感たっぷりで、非常にエレガントな仕上がりになっています。

フランス自然派ワインの礎を作ったマルセル・ラビエール氏。大量生産のワインを販売する造り手が多い中、品質重視のワインを造り続けてきました。彼のインを飲んで自然派ワインのすばらしさを知った愛飲家や醸造家は数多いはず。2010年にマルセル氏が亡くなった後、長男マチューが遺志を継ぎ、一切の妥協を許さない完全無添加・無ろ過の自然派ヌーヴォーを生産しています。

天然酵母からくる自然の恵みとも言える「上品ないちごジャムのような香り」が特徴。クオリティーの高さはもちろん、ふくよかさの中に繊細さと品の良さを感じさせ、しっかりとした旨味によって丸みのある味わいです。2014年は、風刺漫画や映画ポスターまで手掛けるモーリス・シネ氏のデザインです。