銀座、新橋、汐留エリアのご宿泊。銀座グランドホテルの「GR and BRNAND」のご案内

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銀座グランドホテルの情報誌『GR & BRAND』は、グランビスタ ホテル&リゾートのブランドステートメントである「地域の価値で、未来を変えていく。」、ホテルコンセプトである「街(銀座)とつながるホテル」をカタチにするための取り組みをご紹介しています。
『GR & BRAND』は、ホームページでお読みいただけるほか、銀座グランドホテル内で、無料配布していますので、お立ち寄りの際には、ぜひお持ち帰りください。
また、次号の予告については、ホームページや館内にて、随時お知らせいたします。

GR & BRAND <VOL.1>

本イベントは2016年11月4日(金)に終了いたしました。

Ginza meets Kyoto.
未来の名匠との出会いは、未来との出会い、そのものである。

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きのうをきょうへ、きょうをあすへ。

京都には、1200年を超える長い歴史のなかに、しっかりと受け継がれている匠の技がある。その貴重な技を、これからの時代に、これからの世代に継承し、伝統文化・産業界のリーダーを育成するため、京都市では、市内で活躍する伝統産業中堅技術者を「未来の名匠」に認定する、京都市伝統産業「未来の名匠」認定制度がある。まさに昨日を今日に、今日を明日へとつなぐ取り組みが、2010年度から始まっている。

京都伏見の老舗蔵元・北川本家の杜氏であり、2014年に「未来の名匠」に認定された田島善史さんとの出会いが、京都という地に悠久の時を経て培われた匠の技を、東京銀座へと結び付ける扉を開けてくれた。田島さんが杜氏を務める北川本家は、江戸時代 明暦三年(1657年)京都・伏見に創業し、350年以上の歴史をもつ蔵元である。田島さんが杜氏となった頃、ほとんどの蔵元では杜氏制度のもとに酒造りがおこなわれていて、社員である田島さんが常勤の杜氏になることは、日本全国でも、とても珍しかったという。さぞご苦労があっただろうことは、容易に察することができる。このことも、京都市が推進する「未来の名匠」に認定された理由のひとつでもあろう。「杜氏になれば、蔵が建つ」と言われる時代もあったが、そのような時代ではない。人々の嗜好性も広がり、また世界各国のアルコール飲料が飲める現在、酒イコール日本酒という方程式は存在しない。また、酒造りの技術は進歩し、考え方も進化し変化している。そのなかで、田島さんの想い、それは、酒造りは「心」であり、「技術」すなわち「匠」であり、「日本の文化」であるからこそ、それを次の時代へ世代へ継承していくこと。ここに「未来の名匠」の自信や願い、さらには愛情、覚悟までもが窺える。

Ginza meets Kyoto.が目指すこと。

銀座グランドホテルは、ブランドステートメントである「地域の価値で、未来を変えていく。」、ホテルコンセプトである「街(銀座)とつながるホテル」のもと、銀座8丁目の並木通り沿い、そして銀座の入口にあるという好立地を活かして、銀座や東京近郊エリアに止まらず、北海道・東北・信越などとコラボレーションしたレストランイベントやメニューの提供などによって、さまざまな地域の文化や伝統、その匠や銘産物を発信してきた。「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」というディナーイベントは、京都伏見の日本酒と銀座フレンチのコースメニューをお召し上がりいただくことが、そもそもの企画の発端ではあるが、そこにさらなる付加価値を創出する、つまりはご参加いただいた方に「食」を提供するだけではなく、1200年を超える京都の魅力に触れられるような機会としたいという想いから、日本酒に限らず、さまざまな分野で「未来の名匠」に認定された匠、さらにはその制度までを、ここ銀座から発信していくこと。この大切さに着目した。田島さんを通じて、京都市産業観光局商工部伝統産業課のご協力を得て、このイベントに関わる匠との出会いが生まれた。良いものは良い、素晴らしいものは素晴らしい。しかし、その魅力に気がつかない、知る術をもたないこともある。東京銀座は、世界有数のブランドショップが軒を並べ、もちろん所縁ある老舗はもちろん、多種多様の店舗が多く点在する。商業だけではなく、文化・芸能・流行の発祥や中心であり、そのために各国からも人々が集まる。まさに名実ともに日本でいちばんの情報発信力をもつ場所といっても過言ではない。京都の多くの匠をはじめ、歴史・文化を継承する人たち、そして私たちの心が、ひとつとなった。こうして「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」の企画が、実現へと向けてスタートした。

植物のチカラが、ひとのチカラに。

銀座グランドホテルでは、「銀座ボタニカルスタイル」というコンセプトのもと、食文化・食生活の提案をしつづけている。お酒と言われるアルコール飲料のほとんどが、植物を原材料としている。日本酒は米、ワインやシャンパーニュ、ブランディーは葡萄、ウイスキーは麦、バーボンはトウモロコシ、梅酒は主にホワイトリカーと梅、焼酎は米・麦・芋・蕎麦など。植物を発酵させてお酒となる。日本には、お酒以外にも、納豆・漬物・味噌・醤油など発酵食品が多くある。発酵食品からできている出汁を使わない日本食は存在しないと言え、世界遺産になった日本食は、まさに発酵大国が生み出した食文化である。

例えば、和食の朝ごはんというと、ご飯・お味噌汁・納豆・漬物。一見、質素と思えるような定番のラインナップを思い描く人は多いであろう。日本人が長く愛した、このメニューは、パーフェクトフードといっていいほどのポテンシャルを持っている。日本食は、世界遺産ではなく、世界財産とか世界資産と呼ぶほうが、しっくりとくるようにも思える。

「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」のポイントとなるのは、もちろん日本酒。ノーザンテラスダイナー トウキョウの銀座フレンチと、どのように調和させるか。これだけでも、シェフをはじめとした調理スタッフにとってハードルは高く上がる。しかしながら、本企画の主旨は、日本酒とフレンチのマリアージュだけではない。「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」であり、「銀座ボタニカルスタイル」である。つまりは、京都と銀座がコラボレーションすることによって生まれた新しい食文化の発信こそが、私たちの使命であると考え、さらにハードルを高める選択肢を探ったところ、その答えを「未来の名匠」に見つけた。

「未来の名匠」が拡げる、新しい食の世界。

京都市伝統産業「未来の名匠」認定制度は、京都市が指定する伝統産業74品目が対象になっている。西陣織・京友禅・京焼・清水焼・京仏具・京くみひも・京版画・京人形・水引工芸・清酒・漬物をはじめとして、京都市の伝統的な産業であるならば、すべてが対象となると言えよう。田島さん、京都市産業観光局商工部伝統産業課より、ひとりの「未来の名匠」を紹介された。2015年に「未来の名匠」に認定された打田漬物の打田学市さん。「うちだの京つけもの」というブランドで、下京区丹波口で漬物業を営んでいる。漬物は、日本を代表するボタニカルフードであり、発酵食品。私たちは、漬物というアイテムをご提供するメニューに加え、未知なる味の世界に挑戦した。日本の伝統食材の酒と漬物が合うのは当たり前。さて、その答え、それが私たちのメニューである。「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」へのそれぞれの想いがひとつになり、そして、京都と銀座、「未来の名匠」とシェフたちの想いが花となって咲き、実を結んだ瞬間である。

北川本家

1657年(明暦3年)に京都伏見に創業。300年以上にわたり伝えられた伝承の技と原料にこだわり、京都伏見の豊かな水に恵まれた環境のなか、京都の食文化とともに歩んでいる。お酒造りは人の輪が大切であると考え、長年続いた技術、文化を後世に伝え、人々に喜んでいただける価値あるお酒を造り続けていくことに努めている。

>>北川本家

打田漬物

1940年(昭和15年)に京都は島原で漬物業を開始。現在、つけものが多様化してきているが、打田漬物が、創業より徹底的にこだわり続けているのは素材。畑とどれだけ長く付き合ってきたかで、京つけもののおいしさが決まるとの信念のもと、畑から生産、販売までを一貫して管理する姿勢をいまも貫いている。

>>打田漬物

夢と想いが、ひとを結ぶ

京と銀座/Ginza meets Kyoto.」は、京都を銀座グランドホテルのレストラン「ノーザンテラスダイナー トウキョウ」で体感していただくということ。銀座グランドホテルは、この「とき・こと・ひと」をレストランの空間でご提供するということ。ご着席いただいた時、この時からがすでに幕開けになると考え、テーブルセッティングにも、この願いを込め、2012年に「未来の名匠」に認定された平井結納店の平井喜久雄さんの水引でメニューを結ぶ。水引は、一度結んだら簡単にはほどけないように結ばれ、祝いや節目に固いご縁や絆を象徴するもの。またここに書かれたディナーメニューは、夢や想いが結ばれた象徴であるために、京都をイメージする「金」、銀座をイメージする「銀」の二色を用い、京都の慣習に基づいた淡路結びとした。夢と想いが、ひとを結ぶ。その強さが、ひとを固く結ぶ。京都と銀座、未来の名匠と銀座グランドホテル、ゲストとスタッフ。すべてが、ひとつに結ばれた。まさに「ひと、結び」である。これからも、多くの地域と、さまざまな文化と、いろいろな心と、「ひと、結び」があることを願って。

水引/平井結納店

1908年(明治41年)に創業。結納品・水引工芸品・儀式用品の製造販売を手掛けている。2003年、結納飾り・水引工芸にて、「京都の手しごと工芸品店」として認定を受ける。現在は三代目、京都の匠を継承するとともに、テーブル飾り・髪飾り・玄関用リースなど、水引を使った創作活動も積極的に取り組んでいる。

>>平井結納店

<協力>

河治和香/コーディネーター

東京都葛飾区柴又生まれ 日本大学芸術学部卒。 日本映画監督協会に勤めるかたわら、江戸風俗研究家の三谷一馬氏に師事して、江戸風俗を学ぶ。2003年、「秋の金魚」で第2回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。2016年9月1日、小学館より京都を舞台に活躍した絵師「伊藤若冲」をテーマにした著書「遊戯神通伊藤若冲」を出版。その他、「国芳一門浮世絵草紙」シリーズ(全5冊)、「紋ちらしのお玉」シリーズ(全3冊)、「鍼師おしゃあ」「どぜう屋助七」などの著書がある。

焙じ茶/碧翆園(へきすいえん)

慶應3年創業、宇治茶一筋に製造販売。1988年(昭和63年)には、「京の老鋪」として京都府知事より表彰されている。「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」のお飲み物として焙じ茶を提供。京都では上質な焙じ茶が料亭の席で供されることも多い。今回は碧翆園の最高級焙じ茶「蔵出しほうじ」を使用。この焙じ茶は香ばしさだけではなくお茶本来の旨味も味わえる逸品である。特徴の強い日本酒と料理の後には個性的な味わいが残るために、抹茶ではなくさっぱりとした後味の焙じ茶を選んだ。

>>碧翆園

織物/川島織物セルコン織物文化館

織物文化館は1889年(明治22年)に二代川島甚兵衞が京都・三条高倉に建てた三階建ての洋館「織物参考館」に始まり、1890年1月には九鬼隆一帝国博物館総長より「川島織物博物假館」と命名された国内最古の企業博物館。

「京と銀座/Ginza meets Kyoto.」では、2016年空前の人気を博した伊藤若冲を早くも明治期に織物意匠として日本式室内装飾織物として世界に初めて発信したセントルイス万博「若冲の間」の製作経緯を紹介。

>>川島織物セルコン織物文化館

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